第184話優しくなるよりよく知っているべきだった

「冗談だろ? それって強盗みたいな値段じゃないか!」

メイソンは、エミリーの医術が常軌を逸していることは知っていたが、その費用だけはどうにも理解が追いつかなかった。

エミリーは顔も上げず、銀の針を手際よく仕舞い込みながら言った。「五千万よ。フロイドとダニエルがあなたのことを保証してくれたから、この値段にしてる。それに、あなたに必要な薬草も私が用意する。あれだけで一千万以上かかるの。高いと思うなら、ほかを当たって」

荷造りを終えると、彼女はフロイドのほうへ向き直った。「じゃあフロイド、私は帰る。メイソンが決めたら、私の口座番号を伝えて。入金が確認できたら処方するわ」

エミリーは、メイソン...

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